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TANNUKI
TANNUKI

Concept

TANNUKIは
国産のものづくりにこだわりを持つ
ランニングウェア
アクセサリーブランドです。

顔の見える人たちと個性のある製品を作りたい、そしてそれを自分たちのブランドサイトや地域に根差したランニングショップを通してユーザーの手に届けたい、というのがTANNUKIの進む方向性です。

製品企画は、ランニングアイテムとしての核となる機能は何かを定義することから始めます。ランニングのために必要な軽量性や速乾性、防護性など、服種によって守らなければいけない部分にラインを引いていきます。
ここでは素材選びも大変重要です。スポーツウェアとしての機能性に妥協せず、一方でその風合いにも妥協せず、両者が高い次元でバランスする素材を探していきます。

その後、スポーツウェアとしてのテクスチャや特徴をデザインとパターンの力を使って解体していく作業を行います。チームには何人かのデザイナーやパタンナーがいます。彼らの多くはファッション業界で活躍してきた人たちです。着心地やファッション性の部分で高い専門知識を持っています。彼らとともに、細かい部分の修正を行っていき、ランニングウェアとしてもそうでない時のウェアとしても機能していく製品を作り上げていきます。

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例えば、ランニングブルゾン。メイン素材にはパーテックスという素材を採用しています。この素材は現在のウィンドシェル用素材の中では、そのバランスの良さにおいて最高の素材と思っています。高密度で織られたナイロン素材で、非常に軽く、強い素材です。また速乾性の際立った高さも特徴になります。ランニング用途のウインドアイテムとして特筆すべきは風のマネジメントです。まず防風性について、完全防風というわけではありませんが、しっかりと風を防ぎます。そして、高い防風性を持ちながら、通気性に由来する透湿性を発揮するところがこの素材の大きな特徴になります。動きながら着続けられるウェアの所以はここから来ています。

一方のデザイン面について、世の中にあるウィンドシェルの多くは身体にフィットするように作られています。もちろんこれはバタつきを抑える意味合いにおいて正しいフィットになっていると思いますが、このフィットするデザインが苦手な人もまた存在していると思っています。肩回りがぴったりしすぎている、特にウィメンズアイテムではウェスト周りがシェイプされたデザインになっているなどの理由で。 今回のTANNUKIのウィンドブルゾンでは、ドロップショルダーを採用し、また身頃部分はリラックスしたフィットで作成、オーバーサイズに寄せたMA-1タイプのブルゾンデザインとなっています。ここに立体裁断の動きやすく美しいパターンを組み合わせることで、どのようなカジュアルシーンでも溶け込める、形のよいブルゾンが完成しました。フロントにはダブルシッパーを組み合わせ、ベンチレーション機能とファッション性を高めています。

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例えば、サトシリーズのカットソー製品3型について、サイズ感にゆとりを持たせてカジュアルなボトムスとの相性の良さを実現しています。半袖タイプには、ランニングウェアとしてはあまり存在しないモックネックを採用してデザインのポイントとしています。長袖タイプはひじ部分にギャザーをいれることで腕部分を細みに仕上げ、全体のバランスを向上させています。パターンは何度も微調整を施し、デザインとあわせて最終的に着た時の外観の良さが達成できたと思っています。メンズのフィットをベースにしていますが、ユニセックスで着用できるシルエットになっています。

一方のランニングウェアとしての機能面について、まず素材は多くの候補からベストと思える素材が見つかりました。組成はポリエステル100%です。コットンを思わせるナチュラルな風合いでありながら、軽量性、吸水性、速乾性に特に優れています。運動をする服として必要な機能を高いレベルで持ち合わせた素材になっています。デザインポイントとして3型ともに下部にフラップ付の深めのポケットがついています。ICカードやクレジットカード、鍵などをいれることで何も持たずにランニングに出かけることができます。また携帯電話など重量のあるものをポケットに入れた際に、ボトムスにシャツをインすることで相当な安定感を得られることができ、携帯電話などをいれたままでもぶれを感じることなく走り続けることができます。また腋下部分のデザイン及びパターンについて、切り替えをなくすことでごわつきを軽減し、可動しやすさを実現しています。ポケット部分についたブランドロゴは夜間の視認性を向上させるリフレクタープリントとなっています。

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国産で作る、ということについてはこんな風に考えています。今日の洋服づくりにおいて、日本製であるが故に自動的に品質に優位性がある、という式は成り立たなくなっていると思っています。もちろん唯一無二のモノ作りが出来る場所が日本にもまだまだありますが、海外の方がより良い品質の製品を作るケースもまた存在します。 TANNUKIがどうして日本製にこだわるのか、それは物理的な距離の近さの助けも借りて、一緒に話をしながら製品づくりを進められるからです。使用やパーツの相談、時には機能とデザインが相反する際の解決方法など。顔が見える人たちと、対等な立場で意見を出し合いながら物を作る。ここにこそ製品に価値が付加される源があると信じています。何度もやり取りを重ねて製品化されたモノには、そのやり取りの分、かけた時間の分だけ深みと厚みが出ます。そんな風にモノづくりを続けていきたいと思っています。

生産場所について、サトシリーズのカットソー素材は熊本県で生産されています、それを福井県の工場で裁断、縫製を行います。プリントは東京都墨田区の加工場にお願いをしています。付属品などの多くは福井県で製作されています。またキャップについては大阪のキャップ工場にて生産されています。ウインド系アイテムに関しては、福井県で織られた素材を栃木県で縫製しております。

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私たちの製品に“シーズン”という概念は与えません。一度開発された製品は同じものを少なくとも数年にわたって展開し続けたいと考えています。多くのアパレル製品には対象シーズンが設定され、その期間内で売り切るために値引きを行い、最終的には廃棄してしまうところもあります。TANNUKIの製品はずっと同じ価格で販売し続けていくスタンダードな製品で構成したいと思っています。

また修理に関して、可能な限り対応していきたいと思っています。修理についての実費は頂戴する形にはなってしまうかと思いますが、どうぞお問い合わせくださればと思っています。金継ぎの考え方にもあるような、修理自体を目立たせる、その行為自体がクールな行為であるという思いを持って、対応させていただきたいと思っています。